認知症疾患医療センターは、厚生労働省の認可・香川県の指定を受けて運営しています。
香川県では、当センターの他にも地区ごとに指定を受けたセンターがあります。
認知症疾患医療センターが行う事業内容は次の通りです。
センターと各機関は連携しています。
詳しくは香川県健康福祉部ホームページをご覧ください。
認知症とは、さまざまな原因疾患に起因する状態で、一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、 日常や社会において生活に支障を来たすようにな った状態を言います。
認知症の中核症状(症状)として、ことばや記憶、行為、遂行機能、視空間機能、思考力、判断力、 注意力といった、 認知機能が低下します。
認知症は大きく4つのタイプがあげられます。
老年期認知症の約3~5割を占める最も頻度の高いタイプで、加齢により緩徐に進行します。 MRIにて海馬の萎縮、 頭頂葉の萎縮がみられます。 初期には記憶障害が中心に、 後期には認知症の行動心理症状(人格・行動の変化、精神症状)が現れやすくなると言われています。
認知症疾患の2~4割を占めており、高血圧、 高脂血症、 糖尿病、 心房細動などの基礎疾患 に起因する脳血管障害により惹起されます。また、飲酒や喫煙などの生活習慣が危険因子とも言われています。
脳血管障害の発生に伴い、症状が急速に出現したり、新たな症状の発生により階段状に増悪することがあります。
症状:認知機能低下、 構音障害、 片麻痺、 思考緩慢化、 情動・人格変化、 抑うつ状態
人や小動物などの幻視や妄想、抑うつ気分などの精神症状、睡眠時に寝言が多くなったり暴れたりするようなことがあるレム睡眠行動障害、繰り返す転倒、歩行障害といった特発性パ ーキンソニズム、 起立性低血圧、 便秘などの自律神経症状が特徴的です。
前頭葉や側頭葉に萎縮が見られ、いつも同じことをする常同行動、自己コントロ ール なくなる脱抑制といった特徴的な症状や、 病識欠如、 人格変化などがみられます。
根本的治療法はありませんが、 適切なケア、 受診による状態把握が大切になります。本人の精神症状の増悪状態に応じて、 抗精神病薬を使用することがあります。
人は歳をとることにより、脳の機能が低下してきます。
ただ、歳をとることによって生じてくるもの忘れと認知症はちがいます。
認知症疾患に関して、早期発見・早期受診が重要と言われています。また、認知症に似た症状を呈する病気もあるため、心配があればそのままにせず、お早めに医療機関や地域包括支援センターなどに相談することが大切です。
認知症疾患医療センターでは、認知症疾患に関するご相談、受診対応、受診後の必要に応じて関係機関との情報共有などを行っています。
ご相談は無料で個人情報は守られます。
もの忘れの心配や、日常生活でお困りになることが増えたと感じられたら、お気軽に認知症医療センターにご相談ください。
当院では香川県から指定を受けた認知腸疾患医療センター(もの忘れ外来)にて認知症の鑑別診断を行っています。脳画像健診、身体検査、神経心理検査を行い、総合的に診断します。
ご本人の生活状態を把握しているご家族や関係者の方の付添いをお願いしております。
かかりつけ医がある場合は、主治医にご相談の上、紹介状をご持参ください。
外来日 | 月曜~木曜 13時~/金曜 10時~ 完全予約制 |
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外来時間 | 3時間~4時間(診察状況により前後あり) |
検査内容 |
ご本人様の状態により、別途SPECT(脳血流検査)、DATスキャン、神経心理検査等を実施する場合があります。 |
お電話にて、相談、受診予約を承ります。
来院されての相談、受信予約も可能です。事前にご連絡ください。
ご相談の状況により、予約が込み合っていることがあります。
運転免許の取扱い、介護保険や成年後見制度利用のために、診断が必要な場合等はお申し出ください。
認知症疾患医療センターは、地域包括支援センターや介護保険事業所などの地域の機関やかかりつけ医療機関と連携しております。 必要に応じてやり取りさせていただきますので、生活のご不安があったり、介護保険サービス利用を検討したい、等お考えの方はお申し出ください。
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