当院は地域の中核病院としてとりわけ救急医療に力を注いでおり、緊急検査の件数が多いことが特徴です。夜間も当直体制を敷いており365日昼夜の隔てなく画像撮影・緊急血管造影が可能です。装置も最新のものを設置しておりスピーディーな検査ができ、撮影画像もオンラインでリアルタイムに医師の元に届き、直ちに診断可能です。
1969年にまず60CO治療装置、X線TV装置、自動現像機等が導入されました。次いで1974年にシンチカメラ。1977年には国内でもかなり早い時期にCTを導入。さらに1988年にMRI(0.5T)導入、1994年にCTがヘリカルにSPECTが2ヘッドタイプに更新されました。これらいずれも当時の県内では1,2を争う早期の導入でした。さらに、1997年にMRI(1.5T)が追加されMRIが2台体制となりました。しかし1998年にDSA装置が導入されたのを最後に大型装置の更新は長く止まっていました。これは病院の新築計画が持ち上がった為でした。
病院の新築計画が具体化した後、2005年になって新病院でのフィルムレス運用を見越して画像サーバーおよびCRシステムを導入。そして2007年6月に新病院一階への移転に際し、主たる装置のほとんどを更新しました。
その後は、2010年に心臓・血管センターの新設に伴いDSA装置2台導入。2011年には320列の超高速CTを導入しCTが2台体制となりました。さらに2016年には2台のMRIのうち一台が老朽化したため3Tに入れ替え診断能力の向上がもたらされました。2018年には脳外科の血管内治療のためDSA装置の更新。さらに2021年に新築時に導入したCTが老朽化したため更新し現在に至っています。
現在、CT・MRIともに予約がない場合でもほぼ当日検査が可能です。レポート作成も、ほぼリアルタイムで行っています。画像は電子カルテ端末で見ることができ、さらに院内各所で立体画像の作成も可能となっています。
また、2021年より最近のIT技術の進歩に伴い、院外でも画像を見ることができるようになり、難しい症例については、時間外でも放射線科医のコンサルトが可能となりました。
最近10年間の実績を、別表・図に示しました。
年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
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一般撮影 | 22,330 | 22,417 | 23,667 | 22,996 | 21,404 | 21,670 | 20,567 | 17,736 | 17,766 | 16,711 |
ポータブル撮影 | 2,109 | 2,322 | 3,030 | 3,973 | 3,554 | 3,282 | 2,882 | 2,752 | 2,468 | 2,478 |
乳房撮影 | 1,044 | 980 | 1,140 | 1,179 | 1,206 | 1,148 | 1,239 | 1,284 | 1,215 | 1,308 |
透視造影 | 2,327 | 2,285 | 2,427 | 2,444 | 2,469 | 2,662 | 2,508 | 2,366 | 1,903 | 1,680 |
CT | 13,892 | 14,458 | 14,491 | 14,300 | 13,784 | 13,773 | 12,006 | 10,490 | 10,823 | 11,100 |
MRI | 6,143 | 5,984 | 5,816 | 5,063 | 4,767 | 5,392 | 4,895 | 4,337 | 4,062 | 3,521 |
RI | 300 | 245 | 324 | 300 | 281 | 310 | 374 | 345 | 330 | 308 |
血管撮影 | 1,106 | 779 | 608 | 594 | 412 | 641 | 514 | 169 | 254 | 167 |
紹介データ作成 | 3,659 | 3,859 | 4,299 | 4,710 | 5,119 | 4,958 | 4,911 | 4,725 | 4,913 | 3,527 |
放射線科部長
長尾 修自
放射線科部長
外山 貴士