社会医療法人財団 大樹会 総合病院 回生病院

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甲状腺外来

甲状腺は首の前、のどぼとけの下に位置する甲状腺ホルモンを産生する内分泌器官です。この甲状腺ホルモンの異常はないか、また甲状腺にしこりがないかなどを診察します。

また甲状腺の後ろになるカルシウムの調節を行う副甲状腺の診察も行います。

甲状腺外来イメージ

甲状腺外来とは

甲状腺とは前頸部に存在し、代謝に関わるホルモンを産生する臓器です。
ヨード摂取量の多いわが国では甲状腺疾患が多いことが知られており、代表的な疾患としてBasedow病、橋本病があげられます。

Basedow病は甲状腺ホルモンの過剰により動悸、手の震え、発汗過多、食欲亢進、体重減少といった症状がみられます。Basedow病では時に眼球突出がみられ、重症化すると物が二重に見える複視といった症状を呈することもあります。治療法としては薬物療法、外科手術、アイソトープ療法がありますが、わが国では薬物療法で治療されることがほとんどです。

甲状腺疾患は女性に多いですが、その中でも橋本病は特に女性に多い疾患で男性の10~20倍発症しやすいといわれています。治療の必要としない軽症例を含むと女性の20~30人に1人は橋本病を有すると考えられています。橋本病はBasedow病と反対に甲状腺ホルモンが不足することで頑固な便秘、冷え性、食欲の低下、浮腫、倦怠感、体重増加等の症状を呈します。治療法はチラーヂンといわれる合成甲状腺ホルモン製剤を内服していただくことになります。
また、本来は治療の不要な橋本病でも不妊の原因となることが分かってきており、不妊にお悩みの方は一度甲状腺機能をチェックしてみてもよいかもしれません。

上記の疾患以外にも亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、化膿性甲状腺炎、腺腫様甲状腺腫、甲状腺癌等の疾患があります。

健診にて甲状腺の腫大を指摘された方、上に書かれているような症状が気になる方は当院甲状腺外来までご相談ください。

担当医

  • 非常勤

    村尾 孝児

    • 日本内分泌学会内分泌代謝専門医・指導医
    • 日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医
    • 日本内科学会認定内科医・指導医
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